ドライアイス洗浄 

①ドライアイスの特性を利用した剥離の原理

・-78.9℃の付着物冷却によりワーク(母材)との温度変化が起こりサーマルショック効果を引き出す。
・付着物と母材との隙間に入り込んだドライアイスは固体から気体へと昇華し、その時に起こる約750倍の体積膨張効果により剝離させる。

②ワーク(母材)に傷をつけにくい。
・ドライアイスは金属や樹脂のように固くなく柔らかいためワークに与える研磨力が抑えられる。 ・ドライアイスは洗浄機内で細かくパウダー化することもでき、粒子サイズ・使用量・圧縮空気圧・ノズル等を調節することでワークへの衝撃影響力を調整することが出来る。

③洗浄後のワーク表面はブラスト材や付着物などは一切残らない。
・機内でドライアイスと圧縮空気が合わさり、ノズルから高速噴射されたドライアイスがワークに衝突すると瞬時に固体から気体へと昇華し無くなる。

④手や器具が届きにくい箇所も洗浄可能
・目に見えないワークの隙間に入り込んだ油や鉄粉などを更にドライアイスが奥深く入り込み、付着物を掻き出すように排出する。
・パイプや配管内部の洗浄もパイプクリーナーノズルや曲型ノズルを使って洗浄を可能にし、お客様専用ノズルを製作することで操作性も高める。 ・例えば、最長4mの洗浄能力を高めた特注ノズルも製作可能

⑤洗浄用途が広い。
・大型設備に堆積または熱硬化により頑固に固着した付着物ならドライアイスペレット洗浄、傷つき易い精密なワークの固い被膜洗浄ならドライアイスパウダー洗浄に切替えて洗浄可能
・洗浄エリアは、屋外工場設備 ・クリーンルーム・洗浄ブース・ラインへの組み込みまで場所を選ばない。

※静電気が発生するため防爆エリア内の使用は厳禁
・洗浄機は軽量コンパクトなため人が通れる幅があれば移動して洗浄可能
・廃液が出ない乾式洗浄なので回収は付着物のみ。

⑥環境に優しいこれからのECO洗浄 ・ドライアイスは工業生産の副産物である二酸化炭素を有効利用して作られたリサイクル品 ・脱脂洗浄で用いられる産業洗浄剤(VOC揮発性有機化合物)の代替洗浄として役立つ ・廃液が出ない乾式洗浄なので回収は付着物のみ。